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 宝箱 

 ほうそう きりむ
可愛いものコレクターで、身軽にあちこち跳び回って探しています。

見かけよりもしっかり者で、お気に入りのグッズを見つけると、宝箱に大切にコレクションしています。

キリ

 桐 / キリ
 落葉広葉樹 / ゴマノハグサ科 キリ属
 樹高:10m / 木材比重:0.30
 分布:北海道南部以南

桐といえば「箪笥」と言われるほど、保管素材として優れた木材特性を持つ木です。5月頃に、木の梢いっぱいに紫色の花を咲かせるので、山に桐の木があると解ります。

Tree

 桐 / キリ
葉は大きめで、ハート型を少し長くしたような形です。厚みもあるので、葉の付いた枝は重く感じます。

花は、薄紫色のラッパ型で、葉の上に、上向きに連続して鈴なりに咲かせます。樹の梢の先に咲かせるので、なかなか近くで見る機会が無いのですが、ラッパ型の中にうっすらと黄色の模様があり、ランの花を思わせる風情です。

桐の実は10月頃には房状にたれさがり、やがて中から種子が飛び散ります。

実が出来るのとほぼ同時に、翌年の花芽がつきます。

樹皮は灰色で、編み目模様をしています。ごく若木のうちは、緑色で、細かなまだらがあります。
大きな樹になると直径が50センチ以上にもなるようですが、山野に見られる木では細く長い枝ぶりで、幹は「筒:つつ」の様に見えます。「桐」という漢字は、この「筒」と同じ意味で「同」の漢字を木へんに付けたのが「桐」という説があります。他にも、木の真ん中の「髄」の部分に穴が空いているので「筒」という説。そもそも、桐は木ではなく、草と考えられていたので、「木と同じ」という意味で「桐」となったという説など、いろいろな謂れがあるようです。
桐はゴマノハグサ科とするものと、ノウゼンカズラ科とするものなど諸説あるようです。花を見ると、確かにゴマの花に似ていますし、ノウゼンカズラの花にも似ています。
桐の原産についても、日本に元々あったという説と、外来種という説があるようで、諸説紛々、なかなかミステリアスな木です。
Material

木材

 桐 / キリ

日本産の木材で、最も軽いのがキリです。

軽いというのは、木材繊維がまばらで、繊維の間に空気がたくさん詰まっている木素材と言えます。空気というのは優れた断熱性能があるので、桐は断熱性が高く、冬に触っても温かく感じます。
また、桐材は乾燥後は水を通しにくい性質があるので、乾燥や湿気による収縮差が少なく、寸法精度が維持出来る特徴があります。この特性を活かして、大切な物を密閉して保管する箪笥や箱などに使われてきました。他にも、軽い特性から下駄の素材として、音の響きの良さから琴の素材としても使われています。

木目は明瞭ですが、全体に白っぽいので、主張する程ではありません。辺材と芯材の区別がなく、均一な印象の素材です。加工すると光沢が出ますが、優しい雰囲気です。

ケヤキと同じような導管のはっきりした環孔材で、表面に導管が現れます。

桐はアク成分が多いため、伐採、製材後は十分に雨にさらしてアク抜きをする必要があります。アク抜きが不十分だと、紫色になり、加工してもまだらに残るので、見栄えが良くありません。
桐の樹皮は薄く、淡い灰白色をしています。
Craft

クラフト

 桐 / キリ
木の時計画像提供
軽いという特性を最大に活かすのがキリの使い方になります。

単品での強度は期待出来ないので、接着性は良さ、加工精度良さから、やはり箱ものが最適です。

オイルフィニッシュとの相性はあまり良いとは言えません。杉のように焼いて木目を際立たせる「焼桐」という手法もあります。

国産の良材は手に入らないので、流通しているのは中国産などの輸入材が殆どです。中には、乾燥やアク抜きが不十分な粗悪品もあるので、注意が必要です。

※記述は筆者の経験則によるもので、学術的な見解ではありません。  --サイトのご利用について--

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