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Character

 水目 

 みずめ あずさ
熱心な読書家です。何事にも慎重で、マイペースで少しずつ前に進むタイプです。

堅く粘り強く、感情を表に出さないので、彼女を射止めるのは苦労するかもしれません。

ミズメ

 水目 / ミズメ  ミズメザクラ
 落葉広葉樹 / カバノキ科 カバノキ属
 樹高:25m / 木材比重:0.72
 分布:本州〜九州

比較的温暖な地方でもみられるカバノキ科の樹。ミズメザクラとも呼ばれて、バラ科の桜の仲間のような呼称がありますが、桜のような花は咲きません。「ミズメ」は、樹皮を傷つけると、水のように樹液が出る事に由来します。 別名「梓:あずさ」

Tree

 水目 / ミズメ
「樺」という漢字は、「木」へんに「華やか」と書きますが、何が華やかなのかというと、樹皮です。

シラカバは白く美しい樹皮を持ち、ダケカンバは桃色、ミネバリは紫がかった樹皮になることもあります。

ミズメは銀色の樹皮を持つ木があり、大きな樹になると金属を思わせる光沢があります。
育った環境や着生植物などによって樹皮の色は個体差があるものの、カバノキ科の木は樹皮が華やかで美しい木です。

樹皮の雰囲気や美しさが桜と似ており、葉っぱもサクラのようで、細枝も赤銅色でサクラにそっくりです。このため、ミズメザクラとも呼ばれますが、実は、木材の性質、雰囲気、色具合も大変良く似ています。

このため、ミズメを含めたカバノキ科の木材を「サクラ材」と総称して表現することもあります。バラ科のサクラと紛らわしいので、最近では「カバザクラ」と表記するのも増えて来ました。

一方で、バラ科のヤマザクラなどの樹皮を細工ものにしたものを「樺細工」と呼ばれています。こちらは桜の樹皮を使っているのに「樺細工」という表現がされ、ややこしいです。

バラ科のサクラ、カバノキ科の材、どちらが本物? という事ではなく、どちらも本物、良い材です。

ミズメはサリチル酸メチル(サロメチール)を多く含んでいるので、枝を折って匂いをかぐとシップ薬の匂いがします。

Material

木材

 水目 / ミズメ

とても重厚で堅く、ヤマザクラよりも扱いにくいです。

辺材と芯材が明瞭で、芯材は濃い茶色。赤白のコントラストが美しく、源平で使うと表情豊かな木らしさが出ます。部分的にキラキラと輝く木目があったり、「テラ」と呼ばれる全体が波打つように輝く木目があったりと、表情豊かな木です。ただ、こうした輝く木目は逆目になる事が多く、加工では手を焼きます。

材は緻密で、粘りがあって強く、このため、古くはミズメから弓を作ったとされ「梓弓」と呼ばれています。

また出版することを「上梓:じょうし」と言いますが、材が緻密なため、版画の版木には良さそうなものの、こんな堅い木を彫るのは大変だろうと常々感じていました。
ところが、キササゲという木も「梓」と呼ばれているそうなので、実際に版木にしたのはキササゲという木のようです。。

※イラスト内の弓はイメージであり、史実に基づいた梓弓ではありません。

ミズメのサリチル酸メチルですが、原木を製材した直後は爽やかな香りがしますが、かなり早い段階で消えてしまいます。

木材になって、乾燥後にサリチル酸メチルの匂いがすることはありません。

Craft

クラフト

 水目 / ミズメ
木の時計画像提供
重く堅いので加工には一苦労します。刃物を良く研いでから気合いを入れて加工に臨みたい木です。

源平に使っても美しい仕上りになるので、一品の木製品に活かせます。

森の中に点在している木のため、安定して出材されないので、流通に乗らず、良材も少ないので、手に入れるのは難しいかもしれません。

※記述は筆者の経験則によるもので、学術的な見解ではありません。  --サイトのご利用について--

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