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 先 未来

 すぎさき みらい
植林が大好き、元気いっぱいの山ガール。明るく、まっすぐな性格で、誰とでも友達になれます。

性格は相手によっても変わります。よく彼女の事を知る事がとても大切。繊細な面もあるので、優しく見守ってあげましょう。

スギ

 杉 / スギ
 常緑針葉樹 / スギ科 スギ属
 樹高:60m / 木材比重:0.40
 分布:北海道中北部〜九州(屋久島)
日本を代表する針葉樹で、日本の固有種。まっすぐに伸びることから「すぐ」が「すぎ」になったのが名前の由来。建築材として戦後に広く植林され、今、伐期に達しています。日本の未来を担う木。

Tree

 杉 / スギ
神社に行くと、よく大きな杉のご神木が立っています。真っすぐに空に向かって立つ姿は雄大で、樹木の力強さを感じます。日本の樹木で最も樹高が高くなるのが杉です。

植林のスギでは、樹齢40年ほどから使用出来ますが、このように百年以上の年月を経た木もあり、屋久杉に至っては千年以上の樹齢を重ねていて、希少性も極めて高い木です。

スギは一般的に安い木材だと思われていますが、「安いのも杉、高いのも杉」と言われるように、鑑賞価値の高い杉材は高値で取引されます。

杉にも松ぼっくりのような実が付きます。葉は燃やすとパチパチと音がして、良い香りを放ちます。

雄花の花粉は花粉症を引き起こすので、やっかいもの扱いされていますが、木材でも花粉アレルギーになると勘違いされる方も多いのに驚きます。もちろん、木材で花粉アレルギーは起きませんので、積極的に使っていただきたいと思います。

Material

木材

 杉 / スギ
建築材としての利用が主体で、柱、梁などの主要構造材から、間柱、垂木などの羽柄材、細部の下地材などあらゆる場所に利用されています。

素材による断熱性が高いので、触ると他の樹種よりも温かく感じられます。最近ではフローリングなどの内装材にも多く使われていて、スギのフローリングは冬に素足で歩いても温かさを感じ、柔らかいために足腰に対する負担が少ないのが利点。傷が付き易いという反面もあるものの、スギ材の温かみが好まれています。

スギはヒノキに比べて木目がはっきりしています。木目の通った良材は、天井板や茶室の柱などにも使われ、美しい木目の流れを鑑賞します。
辺材は白で、芯材は濃い茶色。油分を含むので、天然乾燥させることで冴えた色と、光沢のある美しい輝きを見せます。

赤白のコントラストが明瞭なので、施工直後ではやや不均一な印象を与えますが、経年変化で全体的に落ち着いた色合いになるので、心配はいりません。

芯材の色は様々で、薄いピンク色〜オレンジ色〜濃い茶色〜ネズミ色まで、幅が広い木です。隣り同士に生えていた木でも、芯材の色が大きく違う事もあり、個体差による変化が大きく、このため、色を統一する事が非常に難しくなります。写真は3枚の杉板を並べたもの。同じ樹種とは思えないほど、色合いや木目の雰囲気に差があります。
柾目面での辺材(しらた)と芯材(赤身)です。樹齢を重ねた木の柾目は真っすぐで美く、杉の建具にはこのように目の通った柾目の良材が必要になります。
写真、左側が屋久杉。右側が植林された杉。
屋久杉は樹齢が高いこと、多数の流通を経て、保管期間が長いこと、雨ざらしに放置されたこと、などにより、ややくすんだ色合いが多いです。木目は緻密で、鳥の羽を思わせる細やかな木目が多数入り美しい表情を見せます。
植林の杉は、明るい色でツヤがあり、油分の強い杉は触るとロウを塗ったようにねっとりとしています。
香りも屋久杉と通常の杉とはやや違う印象です。
杉材では、年輪の密度が強度に影響を与えます。
同じ直径の木でも、樹齢40年程度から、100年近い木まで、成長による年輪幅の差が大く、木目の細かいものほど強度があるので、価格だけで判断してはいけません。良材を見極めましょう。
杉材は、乾燥させると真っ黒になってしまう木があります。黒いアク成分が、乾燥が進むに従って水分と一緒に表面に集まってくるので、表面だけ黒くなります。こうした黒い木も、しっかりと乾燥させると、アク成分が中心部から抜け、杉らしい茶色の材になります。表面の黒い部分を削ってしまえば、冴えたいい色の杉になります。ただ、中途半端な乾燥や、黒い表面の削り方が甘いと、面がまだらになってしまい、見栄えが悪いので注意が必要です。
杉材は伐採直後で、含水率が200%を超える木もあり、水分を多く含んでいて重いのが特徴です。このため、木材自体を軽くするため、伐採して葉を付けたまま暫く山に置き、葉から水分を発散させて木材を乾燥させる「葉枯らし」という作業をしてきました。

現在では殆どやられていない作業ですが、水分を減らす効果の他、カビの原因になるデンプン量を減らしたりする効果もあるので、葉枯らしをした方が良い木材になります。

Craft

クラフト

 杉 / スギ
木の時計画像提供
軽く柔らかいのが杉材の特徴なので、切削加工は簡単に思えますが、柔らかすぎるのでササクレや割れが起き易く、傷も付き易いので、加工は意外と神経を使います。刃物も十分に研いで使いましょう。

冬目と夏目の堅さの差が大きいので、あまりサンディングをすると木目が浮き立って「うずくり」の様になってしまいます。サンダーによる目の荒れもはっきり出るので、サンディングでは光沢が出ません。

強度を出しにくいので、仕口や組み方をよく考えて使いたい素材です。広葉樹では木裏を前に出す事もありますが、杉材は木裏で木目の剥離を起こす事があるので、木表を前に出した方が安全です。

※記述は筆者の経験則によるもので、学術的な見解ではありません。  --サイトのご利用について--

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